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水泳初心者の方必見【面かぶりクロール】をうまく泳ぐコツ!

水泳のすすめ

こんにちは、スイミングインストラクターのきゃめるんです。

壁をけってけのびけのびキックができるようになったら、次の段階として面かぶりクロールに挑戦してみましょう。面かぶりクロールとは、息継ぎをせず顔を水に入れたまま行うクロールです。ポイントをおさえればすぐにうまく泳げるようになりますので、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること!

この記事は初心者向け【けのび講座】の続きになります。けのびの姿勢やスタートの仕方が分からない方はこちらも合わせて読んでみてください。

なぜ面かぶりクロールの練習をするのか?

水泳を始めたばかりの方は、水慣れの段階で呼吸の仕方を覚えていきます。水に潜っている時は息を吐き、顔を上げた時に「ぱあ」と言って息を吸うのが基本的な呼吸法です。最初はその場で行い、慣れてきたら動きながらタイミングを合わせていきます。小さいお子さんや成人の方はこの工程に時間をかける場合が多く、呼吸のタイミングが分からないうちは泳ぎの練習に入れないのです。

足がプールの底についた状態であれば安心して練習することができ、余裕を持って呼吸できるようになりますが、体が水に浮いた状態で呼吸の動作をするというのは初心者の方には少し難しく感じると思います。落ち着いて水中での身のこなしができるようになるまで、様々なパターンの水慣れの反復練習が必要になります。

そういったことを踏まえ、息継ぎの練習は後回しにして、まずは息継ぎをしない面かぶりクロールの練習から始めることをお勧めします。

呼吸法についてはこちらの記事を参考にしてください!

面かぶりクロールの練習方法

面かぶりクロールの練習を始める時には、けのびの姿勢(ストリームライン)がしっかりできている事が前提となります。頭が立っていたり下半身が沈んでいると、泳ぎにスムーズに繋げることが難しいので確認しておきましょう。

練習法①

ビート板を準備し、両手で持ちます。浮力があまり大きくない物(小さめのビート板)があればそちらを使いましょう。初めはその場に立って、片手ずつビート板を持ち替えながら腕を交互に回します。手のひらで水をかき、後ろに押す感覚をつかめると良いです。

肩甲骨まわりと背中を意識して、肘を伸ばし大きな動作で回してみましょう。水に浮いた状態で腕を回すと、自分が思っているよりも動きが小さくなったり、思うように動かせないことがありますので、まずはその場に立ったまま泳ぎをイメージしながら行いましょう。

気をつけること

  • 腕を大きく回そうとすると、頭も同じように大きく振ってしまう方が多くいらっしゃいます。頭と視線は動かさないように注意しましょう。
  • ビート板を持っている方の腕はしっかりと前に伸ばし、左右に揺れないように意識します。水をかく手の指先が太ももに触れるように後ろまでかいたら、ゆっくりと頭の上を通ってビート板に戻します。
  • 大きく動かすことは力を入れるということではありませんので、肩や腕の力をぬきリラックスしましょう。

練習法②

泳ぎのイメージができたら、実際に水に浮いて動作をしてみましょう。ビート板を持ったままけのびの姿勢をとり、軽くバタ足をしたら手をかきます。初めは左右ひとかきずつでOKです。力が入っていたり頭が立っていると、体がぐらついてうまく動かせないので、体が水面に対して水平になっていることが大切です。ここでけのびの姿勢がしっかりとれているかどうかが大いに影響してきます。

慣れてきたら左右交互に4かきできるよう練習しましょう。

練習法③

安定した動きができるようになったら、ビート板なしで同じように泳いでみましょう。ビート板を持っている時と同じペースで、ゆったりと泳げると良いです。肩周りがかたい人は、ビート板を持たない方が楽に姿勢をつくれると思いますので、あまり長い期間依存せず思い切ってビート板なしで泳ぎに挑戦してみましょう。

気をつけること

  • 面かぶりクロールの姿勢は、けのび同様両手が前方に伸びた状態が基本姿勢となります。ビート板をはずした途端に手が下がり過ぎてしまうと、しっかりと水をかくことが出来ずタイミングもずれてしまいます。常に前方にビート板があるイメージで、片手ずつ持ち替える時と同じタイミングで泳ぎましょう。
  • ビート板を持って泳ぐ時の姿勢は、ビート板の浮力があるため実際の泳ぎに比べると両手が高い位置(水面の高さ)になります。その癖がついてしまうとビート板をはずしても両手を上げてしまい、良い姿勢をとれないことがよくあります。両手は水面の高さまで上げず、肩の力をぬいて楽に伸ばせる位置(水面より20センチくらい深い位置)でキープできると良いです。

面かぶりクロールをうまく泳ぐコツは

ポイント①

練習方法のところでもふれましたが、面かぶりクロールをうまく泳ぐためにはけのびの姿勢をしっかりとれるかどうかが重要なポイントになります。下半身が下がってしまう場合は、頭を水の中にしまうことで身体が水平に浮きやすくなります。視線は前ではなく、下です。

ポイント②

できるだけ長く泳げるように、泳ぎ始める時に深く息を吸ってからスタートします。口から一気に息を吐くとすぐに苦しくなってしまうので、息を吸ったら最初は止めてこらえ、少しずつ鼻から吐いていくのが長く続くポイントです。頭を水没させると鼻に水が入りやすいということもありますので、それを防止する意味でも少しずつ鼻から吐きましょう。

ポイント③

面かぶりクロールはほぼ手のかきで進むため、特にバタ足を頑張る必要はありません。逆にバタ足に気をとられたり力が入る原因になったりしますので、あくまでもキックは体のバランスをとるためのオマケぐらいの気持ちで良いです。速く進みたい!という気持ちから、バタ足を頑張り過ぎないよう気をつけましょう。

ポイント④

急いで手をかこうとせず、できるだけ前からできるだけ後ろまでしっかりかききることを意識しましょう。指先が太ももにふれるところまでかいたら、肩甲骨を回すようにしながらゆっくりと前に戻します。力はいりません。

肩甲骨を回すようにすると体全体が大きく傾きますので、その動きを利用して大きな泳ぎができると良いです。ただし体の動きにつられて頭が動かないよう気をつけましょう。視線は真っすぐ下で、左右に振らないようにします。もしプールの底にラインがあるようなら、そのラインに沿って泳ぐ練習をすると良いと思います。

まとめ:面かぶりクロールをうまく泳ぐコツ

息継ぎをしないクロールでも、泳げるようになるとかなり楽しくなってきます。リラックスして手をかけるようになるまで反復練習しましょう。

ポイントをおさえて練習すると上達のスピードが上がると思いますので、ぜひ頭に入れて泳いでみてください!手のかきもバタ足も頑張らず、気持ちよく泳げるといいですね!少しずつ距離を伸ばしていけるように練習しましょう。

すべての水泳愛好者の方を応援しています!

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