こんにちは、スイミングインストラクターのきゃめるんです。
これから競技大会に出場するジュニアスイマーのみなさん、そして保護者のみなさん、初めてのことでどんな水着を選んだら良いか迷ってしまう方も多いですよね。この記事では、これから地域の競技大会や地方大会に出場する予定のスイマーに向けて、水着の種類・必須条件・水着を購入するときの注意点などを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
競泳水着の種類
一見同じように見える水着でも、練習用であったりフィットネス用であったり、素材やフィット感などが大きく違いますので、目的に合わせて選ぶ必要があります。今回は競技大会に出場することを目的とした水着選びなので、必ずレーシング水着を選ぶようにしましょう。
まずは形(デザイン)の話ですが、女子ならスパッツタイプのオールインワン、男子もスパッツタイプを着用する選手がほとんどです。地域の記録会・県大会・地方大会・全国大会を見ても大差はなく、現代の主流となっています。ただし太ももを覆わないタイプのハイカットが好きな選手もいますので、そこは実際に着てみた感覚や好みで選ぶとよいと思います。
素材は撥水性と耐久性に優れたポリエステルと、伸縮性に優れたポリウレタンの2種類の素材を用いた生地を使用しているのが一般的で、薄いのに適度な締め付けがあり筋肉のぶれを軽減してくれます。近年は非常に高機能な水着が開発されており、生地のサポートによりパフォーマンスアップが期待できるというようなものや、裾部分やウエストにシリコンテープが施してあり肌にグリップするというものもあります。
競泳水着の選び方
競技大会に出始めたばかりの選手であれば生地や機能に強くこだわる必要はなく、基本的には色やデザインの好みと予算で選んで良いと思います。価格は1万円以下で購入できるものから4万円代と高額なものまでありますが、まずはお手頃価格のものから始めて色々なメーカーを試してみることをおすすめします。いきなり高額な高速水着を購入しても使いこなせない可能性がありますので、ジュニア向けの着脱しやすい水着を選びましょう。アリーナ・ミズノから出ているレーシング水着は種類が豊富で、着ている選手がとても多いのにはやはり理由があり、適度な締めつけがありながら着心地が良く、デザイン性の高さという観点からもおすすめです。メーカーの公式サイトから購入することもできますが、楽天市場やアマゾンショッピングではかなりお得に購入することができます。実際に生地を触ってみたい、試着してから購入したいという方は近くのショップで探してみてください。いずれにしても着ると気持ちと体が引き締まるもの!モチベーションアップになるものを選びましょう!
こちら↓は1万円以下で購入できるジュニア用の水着です。シンプルで飽きずに着られるデザインですので、こういう水着を1枚持っていると良いです。競技大会では複数の種目に出場することが多いと思いますし、予選と決勝のある大会では更にレース用水着が数枚必要になることを考えると、この辺の価格帯が妥当ではないでしょうか。5,000円前後のものもありますが、生地が薄かったり縫い目が雑だったりして早めに緩くなってしまうと、結局また別のものを購入しなければなりませんので、しっかりした作りの商品を選ぶことも大事です。
↓こちらは中級者向けのレーシング水着です。肩紐の部分が細くデザインは可愛らしいですが、しっかりとしたフィット感があります。このタイプ、全国大会ではあまり着ている選手を見かけませんので、やはり地区大会向けという感じはありますが、大会に出始めたばかりのジュニア選手であれば十分だと思います。
↓上の水着と同じモデルの男子用レーシングスパッツ
最近は色や柄が多く使われているデザインよりも、単色か二色ほどでまとめられているシンプルなデザインを選ぶ選手が多くなっていると感じます。メーカーによって着心地が違うということもありますので、いくつか試していくうちにお気に入りが見つかるのではないでしょうか。↓こちらは1万円を超えるものですが、ネットショッピングだと定価よりもお安く購入できます。
メンズはレディースに比べると価格は低いです。
↓こちらは上級者向けで値段も高額になります。着用の仕方にもコツが必要でレース経験を積んだ選手向けなので、初心者にはおすすめしません。いずれこういった水着を選べるように積み上げていけると良いです。
↓男子用もスタイリッシュです。2024年現在、非常に人気のモデルです。
競泳水着を選ぶときの必須条件
World Aquatics承認バーコード(旧称FINAマーク)つきを選ぶ
現在、公式の大会に出場するときにはWorld Aquatics承認バーコード、通称WAマーク(旧称FINAマーク)のついた水着を着なければ、公式に記録が承認されないということがあります。地域の記録会のような場であれば大丈夫ですが、公式の大会の場合は必ずWAマーク付きの水着を着用しましょう。
競泳水着を購入するときの注意点
WAマークと素材を確認する
上にも記したように、レースで着用する水着を購入する場合は必ずWAマーク(FINAマーク)がついていることを確認してから購入しましょう。そして練習用水着とも区別しなければなりません。実際お店に行って選ぶ場合は、明らかに生地や柄を見れば違いが分かりますが、インターネットで注文するときなどは写真だけでは判断しにくい場合がありますので、よく確認しましょう。
サイズ選び
次に重要なのがサイズ選びです。レース用の水着は締め付けがあるため、窮屈に感じてしまう方も多いと思います。しかし陸上で楽に着れてしまうサイズでは、水に入った時に緩くなり締め付け効果が期待できなくなりますので、しっかりと締まるサイズを選ぶようにしましょう。普段着ている服や下着のサイズとは切り離して考えなければならないのがレーシング水着です。身長だけでなく筋肉のつき方など人それぞれですので、最初の一枚は試着してみてから購入することをおすすめします。
*スルスルと着られるものではなく、少しずつ上げていかなければならないくらいフィットするサイズを選びましょう。
練習用水着はレースではNGです!
ここで練習用の水着についても触れておきたいと思います。レーシング水着とは違う練習用水着は、WAマークがついていませんのでレースで着ることはできません。負荷をかけた練習をおこなうために生地が厚く、丈夫にできているということもあります。ポリエステル素材は丈夫で紫外線に強いと言われていますが、あまり伸縮性がない分早めにサイズアウトしてしまうというデメリットもあります。成長期のジュニア選手ですから体がどんどん大きくなりますが、かと言って大きいサイズを購入するわけにもいかないというもどかしさはあるかもしれませんね。とは言えそもそもの作りが丈夫で厚手なので、かなり長期間使用できますのでご安心ください。ポリエステルとポリウレタンの2素材を使用した商品は、伸縮性に優れているため着やすく着心地も良いですが、その分生地が緩んでくるのも早い傾向にあります。それぞれにメリット、デメリットがありますので豆知識として知っておくと良いでしょう。
かわいいデザインのものが多く販売されていますので、選ぶのも楽しみのひとつになると思います。練習用は女子用ならミディアムカット、男子用はボックスタイプが主流となっています。
キャラクターのデザインが豊富なので、選ぶのも楽しいですね!
練習でスパッツタイプを着る選手もいますし、セパレートタイプ(ビキニタイプ)を着る選手もいます。練習では特に制限なく好きな水着を選ぶことができると思いますが、さすがにレジャー用や小学校の水泳授業で推奨しているような安価な水着は競泳には向かないので気をつけましょう。アリーナ(arena)・ミズノ(Mizuno)・スピード(speedo)・ティア(TYR)などのスポーツメーカーから選ぶようにすると間違いないです。
競泳水着を着用するときの注意点
練習用水着と違い、レース用の水着(特に高速水着)は肌にグリップするように作られているため、簡単に着脱することができません。むりやり引っ張ってしまうと爪で破れてしまうこともありますので、専用の手袋を着用することをおすすめします。また、メーカーによっては水着を着るときに使うポリエステルのスカートが付属してくる商品もありますので、それを使うとスムーズに着ることができます。
着用方法はぜひ動画で確認してみてください。↓この動画は高速水着を着るときのコツを解説してくれていますので、参考になると思います。少しずつ丁寧に上げていかなければなりませんので、くれぐれもレースの時間に余裕をもって着替えるようにしましょう!
まとめ
- レーシング水着を選ぶ
- WAマーク(旧称FINAマーク)つきの水着を選ぶ
- 締め付けのあるサイズを選ぶ
- 色やデザインはお好みでテンションの上がるものを選ぶ
- 高価な高速水着は経験を積んでから
自分に合った水着を選んで少しでも速く!泳げるようになるといいです。
すべてのジュニアスイマーを応援しています!
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