こんにちは、スイミングインストラクターのきゃめるんです。健康に対する意識の高まりとともに様々な目的で水泳を始めようと思っている方は多いと思います。どんな水着を買おうかイメージはできていますか?モデルさんが着ている写真を見て買ったけれど自分が着てみたらイメージが違った、露出を抑えたデザインを選んだら泳ぎにくかった…など、水着の選び方が分からないという方にむけて、長年にわたり水着を着続けている私が(おそらく250~300着は着ています)目的に合わせた水着の選び方のポイントを解説していきます!テンションあげてこれからやるぞ~という方はぜひ参考にしてください。
フィットネス水着ってなに?
大人になって水泳を始めてみようと思っている方や、子供の頃は泳げたんだけれど今は泳げるかどうか分からないという方、あるいは水着なんて私は着れない!と思っている方もいるかもしれませんが、みなさん心配いりません。ジムのプールや地域のプール施設に行ったら、泳ぐことはもちろんですが泳げなくても有酸素運動、筋力トレーニング、リラクゼーションなどプールでできることはたくさんあります。
競技大会に出場する選手たちが着ているような水着を、一般の方が着る必要はありません。なぜならタイムを競う競泳選手が着るレーシング水着は、高機能で着用方法が難しく、締め付けも強いため長時間の着用はできないのです。それに対しフィットネス水着は、着脱しやすく適度なフィット感で長時間着ていても体に悪影響はありませんし、しっかり運動したい方もリラックスしたい方もそれぞれの目的に合わせて選ぶことができます。幅広い年齢層に対応しており、色・柄・形も様々で、選ぶ楽しみがあるのもフィットネス水着の良いところです。
フィットネス水着の種類と価格
フィットネス水着はどのような種類があるのか、価格はどれくらいなのか、特徴などを交えて紹介していきます!
おすすめ第1位:セパレートタイプ
セパレートタイプというのは、上下が分かれているタイプの水着のことです。
セパレートタイプをおすすめする理由は3つあります。
- 着脱しやすい
- トイレに行く時扱いやすい
- 体系カバーできる
上の写真は前あきのジップつきで、最も着脱しやすいタイプです。上下に分かれているので、トイレに行く時に水着を全て脱ぐ必要がなく簡単に扱うことができます。濡れている水着を脱ぐのは面倒ですし、それをもう一度あげながら着なおすのは相当大変で不快な作業です。それが簡単にできるのはかなり大きなメリットと言えます。体型が気になるという方にとっては、お腹周りに切り替えがあることでカバーでき、視覚的にごまかせるのも良いところです。スパッツは膝上あたりまである長いものもありますので、太ももを隠したい方におすすめです。
セパレートタイプと言っても形は様々!
ジップアップではなく上からかぶるタイプもあります。着たり脱いだりする時に両腕を上げなければならないので、肩に痛みのある方にはおすすめできませんが、すっきりとしたシルエットで体のラインを綺麗に見せてくれますし、ジップつきよりも水の抵抗が少ないので泳ぎやすいです。
そして注意して見てほしいのがバックスタイルです。ジップつきの水着は背中と肩が隠れるものがほとんどですが、かぶるタイプの水着は肩甲骨周りが露出するデザインが多いのです。(隠れるタイプもありますよ)肩甲骨周りが解放されることにより制限なく大きな動作をすることができ、泳ぐ方にもウォーキングをしながら肩を動かしたい方にも向いています。それと筆者個人の意見ですが、背中が全て覆われていると野暮ったい印象になり、老けて見えます。背中のお肉が気になるわという方も、肩周りだけは露出している方が洗練された印象になるのでおすすめです。
もっと言うと、背中がU字タイプの形は意外と後ろの露出が大きく猫背が協調されてしまったり、泳ぐ人にとっては水の抵抗も受けやすい形と言えます。ただし脱ぎ着はとても楽で、頭からかぶらず下からはいたり脱いだりもできるのでそういった部分では扱いやすいです。
泳ぎやすさよりおしゃれで体型カバーを重視したいという方には、ふんわりとしたデザインもおすすめです。ただし泳ぎには適していませんので、ウォーキングやアクアビクス向けですね。
背中だけでなく首も肩も腕もなるべく露出したくないという方には、半そでタイプの水着をおすすめします。こちらも泳ぎにはあまり適していませんが、ウオーキングやアクアビクスには向いています。ほとんどがジップつきなので脱ぎ着も楽ちんです。水中でのめくれ上がりを抑えるため、上下を止めるスナップがついているのも嬉しいポイントです。←最近の水着はこの機能がついているものが多いです。
セパレートタイプの価格は?
セパレート水着の価格はメーカーや形によってかなり幅広いです。あまり聞いたことのないメーカーの商品ですと、スイムキャップとセットで1,980円~3,980円ほどで購入できるものがわりと出ています。生地はあまり丈夫ではありませんが、安いからといってほんの数回着てダメになるようなことはありませんので、続けられるか分からないから初めは安いもので始めたいという方には良いと思います。
どうせ始めるなら気持ちが上がるような、かっこいい・かわいいデザインで生地もちゃんとしたものを選びたいという方は、アリーナ・ミズノ・TYRの水着がおすすめです。価格は安いもので6,500円~高額なものだと16,000円ほどです。インターネットであれば10,000円前後で楽しく選ぶことができますので、ぜひお気に入りを見つけてくださいね!
がっつり泳ぎたいなら:オールインワン
オールインワンとはワンピースタイプ(上下がつながっているもの)のことです。水着というとこのタイプをイメージする方も多いかもしれません。スクール水着や競泳水着のように露出が大きいものを想像する方もいると思いますが、今はスパッツ型が主流なのであまり抵抗なく着られるのではないでしょうか。
オールインワンのメリット3つ!
- 肌にフィットし水の抵抗が少ないので泳ぎやすい
- 泳いでいる時にめくれ上がらない
- 1枚なので脱ぐのも洗うのも干すのも楽ちん
生地に無駄がないので、セパレートに比べると水の抵抗がかなり少ないと感じます。肌にフィットするため水着の中に水が入って重くなることもありません。上の写真のような形であれば肩周りも解放されているので、動かしやすく泳ぎやすいです。股関節やお尻周りの露出が少ないので、その辺りが気になっている方にはおすすめです。
難点はトイレに行く時です。全て脱がないと用を足せないうえに、濡れている水着をまた着なければならないのでこれはけっこうな手間です。ただし筆者のようにインストラクターの仕事をしていると、2~3時間ずっと着ていることが当たり前なのですが、一般の方が1時間くらい運動して帰るということであれば、あまりトイレのことは考えなくてもよいかもしれませんね。
スパッツタイプでなく競泳用のトレーニング水着の方が好きという方もいらっしゃると思います。股関節の動きも楽ですし、着脱もとても楽なうえに生地は丈夫でしっかりしています。トレーニングとしてしっかり泳ぎたい方は極力水の抵抗が少ない方が良いので、↓こういったタイプのオールインワンもおすすめです。かわいい柄がたくさんありますよ!
オールインワンタイプの価格は?
こちらもメーカーによりますが、3500円ほどで購入できるものもあるようですが長く使うことを想定するのであればやはりアリーナ・ミズノが良いと思います。7,000円代から14,000円ほどと幅広いですが、デザインも豊富ですので楽しく選ぶことができます。
プラスアルファ:保温・露出軽減・日焼け防止
どうしても水着になることに抵抗があるという方や、寒いのが苦手という方に向けて、プラスアルファを紹介します。
保温水着&ウェットスーツ
1枚で着られるものと水着の上に重ね着するタイプのものがあります。生地が厚いので体型カバーにもなり、冬場は暖かさをキープできてとても役に立ちます。ノースリーブ・半そで・長袖タイプがありますので、目的やお好みで選ぶことができます。ただし夏は暑くて着ていられないと思いますので、ご注意ください。
始めはきついと感じたりゴワゴワするかもしれませんが、着ているうちに馴染んで動きやすくなるので心配いりません。生地が薄い水着でも、このような保温性のあるものを重ね着すると暖かいうえに長く使えるのでおすすめです。
ロングスパッツ
脚を出したくないという方や、屋外プールで日焼けをしたくないという方はロングスパッツをはくことをおすすめします。足首までのものと足の甲まで隠れるトレンカがあり、密着するため水中でもめくれ上がったりしません。小学校の先生が水泳の授業の時によくはいているのを見ますよね。あれは保温目的というよりは日焼け防止ではないでしょうか。
ラッシュガード
こちらも日焼け対策として有効なラッシュガードです。着ていてい暖かいということはないですし、むしろ水から上がっていると冷えてしまうので保温目的で使用することはおすすめしません。
フードつきのものを着ている方もいらっしゃいますが、何かしらに引っかかる可能性があり見ていて危ないと感じます。できればフードがないもので、前開きのジップつきが着脱しやすいので使いやすいと思います。しっかりとフィットした着心地がお好みの方はジップなしでかぶるタイプの方が良いですよ!
フィットネス水着を選ぶポイント
①プールでどんなことをしたいか
泳ぎたい!泳ぎを覚えたい!という方:水の抵抗が少ないオールインワン、競泳用の練習水着が泳ぎやすいのでおすすめです。セパレートでもフィットするサイズを選ぶことができればストレスなく泳ぐことができます。水の抵抗は意外と侮れないもので、着ている水着によって泳ぎやすさや推進力がまったく違い、緩いと胸や脇の部分から水が入り込むため重くなり泳ぎにくいのです。ですのでラッシュガードや保温水着もあまりおすすめしません。これから泳ぎを覚えたいと思っている初心者の方であればそれほど水の抵抗を意識しなくてもよいのですが、しっかり泳いでトレーニングしたいという方はやはりオールインワンが良いと思います。
ウォーキング・アクアビクスがメイン!という方:セパレートがおすすめです。どうしてもトイレ問題を心配してしまうので、上下が分かれていて扱いやすいセパレートが良いと思います。デザインが豊富で選ぶ楽しさもありますし、体型カバーできるというのもメリットです。サップや水中ヨガなどのプログラムもおしゃれな水着で体験していただきたいですね。
②何に重点をおくのか
目的別ということではありますが、泳ぎやすさ・着脱のしやすさ・デザイン・干しやすさ、など何を優先させるかによって選ぶタイプが変わってきます。自分にとって何が大事か、これとこれは譲れないな、というところから決めていっても良いと思います。
③サイズ選び
洋服を買うときとは違い、水着のサイズはしっかりフィットするものを選ばなければなりません。プールの中に入ると体に水圧がかかるため水着がゆるくなります。陸上であまり楽に着られるものを選んでしまうと、水中では水着が泳いでしまいます。着るときにはキュッと締め付けられる感覚があるくらいがちょうどいいサイズとなりますので、覚えておきましょう。
水泳を始めるときにあると便利なもの
水着だけでなく小物選びも楽しみのひとつになります。プールに行くときに持っていると便利なものを紹介します!
①セームタオル
しぼって何度も使えるタオルです。バスタオルは一度使うと濡れてしまいますが、セームタオルは何度も繰り返し使えるのでひとつ持っていると便利です。
②プールバッグ
濡れたものを入れられるバッグです。ビニール袋でもよいのですが、プール用としてお気に入りのものを持っていると気分も上がってやる気が出ますよね。形も様々で、筒形でファスナーつきのものや、くるくる巻いていくタイプなどがあります。
↓こちらは2ルームプルーフバッグで、片方は濡れ物を入れるプルーフルームになっていて、もう片方は濡らしたくない物を入れるドライルームになっています。このバッグひとつでプールに行けるので、とても便利でおすすめです。
↓こちらはポーチというよりは防水バッグです。
③ビート版・プルブイ
ほとんどのプール施設には貸出用のビート版があると思いますが、自分専用のものを持っていたいという方も多くいらっしゃいます。泳ぎの練習にもウォーキングのアイテムとしても使えますので、とても便利です。
④ヘアドライキャップ
化粧水をしている間など、頭に巻いておくだけで髪の毛が乾きやすくなります。時間のかかる作業が短縮できるので大変便利です。
フィットネス水着の選び方:まとめ
プールに行く目的からどんな水着が適しているのかを導くことができます。コレはだめ!というものはありませんが、やはり見ていてやりたい事と水着がマッチしていないのではないかなと思うことがあります。自分がやりたいことは何か?という事と、屋内プールか屋外プールかでも適したスタイルは違ってきますね。
そしていちばん大事なのは、自分のモチベーションアップになるような水着を選ぶということです。プールにいくこと、運動すること、水着を着ることが楽しくなるような選び方が、いちばん良いのではないかと思います。やりたいと思う気持ちも長続きするような、お気に入りの1枚が見つかるといいですね。ぜひこの記事を参考にしながら選んでみてください。
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