初めて水泳コーチ資格を取得した時の思い出
初めて水泳指導者の資格を取得したのは何年前だったか…もう相当昔の話です。
当時は県の合宿所みたいな所に行き、一泊二日で講習を受け、実技もしたと思います。
その時に学んだ内容やどんな流れで勉強したのかはほぼ覚えていないのですが、ただ一つだけ鮮明に覚えている事があります。
それは、宿泊施設で見た貞子。
共用スペースのような場所があり、受講生たちが集まってテレビを見ていました。
その時に放送していたのが、かの有名なホラー映画「リング」だったのです。
初めて見たリング、もう怖くてヤバくて自分の部屋に戻ったら彼女がいるんじゃないかと心配で心配で…
でも知り合いの女子もいないので仕方なく布団にもぐり、強く目をつぶって眠りにつきました。
そんな思い出と共に取得した水泳指導者の資格です。
近年は4年に1度講習を受けることになっており、その前は少しシステムが違いましたが、かれこれ何度参加しただろうか。
本当に長くこの仕事を続けているなぁと自分でも感心しますよ。
けれどね、若い頃より今の方が、講習の内容がしっくりくるんです、不思議なことに。
少し大人になった証拠なんでしょうか、もうね、初めて聞く話なんて無いんですよ、もはや。
何度も勉強したことを確認する、とても良い機会になっています、ありがたいです。
改めて事故防止対策、有事の対応力の重要性を確認
午前中は会議室での座学です。
県内の競泳の歴史についてのお話から始まり、全国大会や世界大会で活躍した選手の名前が紹介されました。
私の教え子たちの名前もたくさん出てきまして、物凄く感慨深い気持ちになりました。
うんうん、あの子はこうだったなぁとか、ひとりひとり容易に思い出すことができます。
こういう機会があるとやっぱり、あの頃は大変だったけれど頑張って良かったなと思いますし、彼らの強さに敬服します。
後半は近年発生している水の事故を受けて、監視体制について考える時間。
これは本当に大事で、スイミングスクールでも一般開放でも咄嗟の判断力や油断しない視線、責任感が必要な業務です。
慣れっこにならないよう、この業務は毎日研ぎ澄まされなければなりません。
事故事例などを見るとやはり背筋が伸びますし、絶対に起きてはならない、起こしてはならないと再確認します。
午後はプールに移動し、日本赤十字社の方のご指導による心肺蘇生と水中での救助の実技です。
蘇生法については毎年消防の協力の元講習を受けていますが、いざ本当にそのような現場に遭遇した時てきぱきと行動できる能力が必要だと毎回感じます。
自分はどうなんだろう?ちゃんとできるだろうか?
海で溺者を救助した経験が2度ありますが、それは浅瀬だったから冷静に対応できたものの、もしも足の届かない急深エリアだったりしたら、道具が何もない状況だったら、周りに協力者がいなかったら、と考えただけで怖いです。
それでもこういった事をよく考える機会があるというのは、本当にありがたいなと思います。
改めて今回学んだ内容は、日頃からしっかり頭に入れておきたいです。
資格更新講習会に前のり
今回の講習会は、車で1時間半くらいの場所での開催なので、当日の朝に出れば余裕で間に合うくらいの距離なのですが、せっかくだからと、何がせっかくなのかは分かりませんが前日の昼から向かいました。
同僚3人で安いホテルをとり、アウェイでちょっとのんびりしようという事になったのです。
町を散策し、早い時間からやっている中華料理屋さんに入ってまずビールです。
周りは遅いランチか早いディナーか分からないカップルや家族連れで賑わっていましたが、我々は端の席で乾杯しました。
アウェイという安心感というか解放感、不思議ですよね、なぜだろう。
〇〇先生!とか、お世話になってます~!なんて声をかけられると、嬉しい反面ちょっと酔いがさめますからね、知らない土地はなんとなくゆっくりできます。
気心の知れた同僚と食事しながらビール、これはかなり最高です。
さて、早い時間から繰り出したもんで二軒目は居酒屋にでも行こうかと再び散策。
見慣れない看板たちにワクワクしながら歩いていると、なんだなんだ、聞きなれた言葉、○○先生~!という声が。
ん?空耳?私の名前?同名の何かしらの先生がその辺にいるのか?ここはアウェイ、ここは…
視界に飛び込んできたのは元教え子。
おぉ~~~!久しぶり~~~!と思わず抱き合ってしまいました。
知り合いには会わないだろうと高をくくっていたのですが、元教え子はその近辺に住んでいるとのことなのでした。
十年ぶりとか、それ以上かな?よく私のことを見つけてくれたね、ありがとう。
そんな嬉しい再会などもあり、やっぱりアウェイは楽しいなと。
地元で同じことをしても楽しいですけどね、なんかプレミア感ありますよね、アウェイ。
いっぱい食べて飲んで語らって、それでも普段仕事を終えて帰宅するのとそう変わらない時間で切り上げ、翌日に備えたのでした。
こういうリフレッシュを兼ねた資格更新の仕方もいいですよ、思い出になりました。
さて、次はいつ行こうかな。
毎年講習会参加しようかしら。
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